固定資産の費用計上である『減価償却』について見てみましょう。
減価償却とは
機械や建物などの固定資産は、長期にわたって製品の生産などために
利用されて会社の収益に貢献します。
固定資産を取得する時はキャッシュを支払い購入します。
取得した固定資産は支払ったキャッシュと同額の価値を持つので、
その価額で貸借対照表に記載されます。
そして、収益貢献のために使用されるに伴い徐々に価値が減少し、
最後は使用不能となり価値はゼロになります。
その固定資産を使って収益を上げている期間の適正な利益を計算するためには、
固定資産の貢献度を費用として見込んでやる必要があります。
その費用計上の方法が『減価償却』です。
減価償却の計算方法
固定資産の実際の収益貢献度を測定することは難しいので、
減価償却費は一定の前提に基づいて計算します。
毎期定額を減価償却費とする方法を『定額法』といいます。
減価償却費には、その他に認められた代表的な方法として『定率法』があります。
定率法は機械の減価償却累計額控除後の帳簿価額に毎期一定率をかけたものを
減価償却費とする方法です。
定率法は定額法に比べて、減価償却費が固定資産の使用開始初期に大きく、
経過年数が経つにつれて減少していきます。
つまり、減価償却方法の選択次第で各年の算定された利益が異なることになります。