財務分析を行うに当たり必要になる減損会計について見てみましょう。
減損会計
『減損会計』とは、固定資産の収益性が低下しその投資額の回収が見込めなくなった場合に
貸借対照表上の帳簿価額を減額する会計処理です。
設備投資を例に見てみましょう。
企業は設備投資を行うに当たって事業計画を策定します。しかし、見込みが外れ
当初予定していた利益が上げられなくなるとその固定資産に投下した資金の回収が
困難になるケースが考えられます。
この場合、企業は帳簿価額を回収可能な価額まで減額し、
その減少額を損失として計上することが求められます。
また、減損会計は、不動産などの含み損だけでなく、継続して赤字となる
事業拠点や将来の収益が見込めない工場設備などの不良資産にも適用されます。