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勘定科目の識別

 資産と費用、負債と収益は、なぜ借方、貸方にあるのでしょうか?
決算書を読み解く前提となる勘定科目の識別方法を見てみましょう。

借方、貸方にある勘定科目の識別

 なぜ『資産』と『費用』が同じ借方で、『負債』と『収益』が貸方になっている理由を知っていますか?

『負債』と『収益』

 まず、大前提に『現金』が『借方』項目であることを出発点にします。

 その現金が増減する状況を考えると、現金の増加は借方に記述されます。
複式簿記を使用しているので、借方が増加すれば同額の貸方が発生します。
 貸方は、なぜ現金が増えたのかを説明するものになります。

 現金が増加する要因は大きく分けて@借り入れをした時と A売り上げが立った時の2つあります。

 借入金は、いつか返済しなければならないものなので、『負債』と認識します。
一方、売上は、借入金とは全く異なり、自由に処分可能な現金なので『収益』と認識します。

 つまり、現金が増える理由は、『負債』によるものと『収益』によるものの2つがある事になります。 このように、負債と収益は、その性格は違えど複式簿記の貸方に発生する貸方項目となります。

『資産』と『費用』

 負債と収益の場合と同じ事が、『資産』『費用』でもいえます。

 現金の減少は資産の減少として貸方に記帳されます。
現金の減少にも、@土地などの資産を購入した時とA何かの支払いを行った時の
2つがあります。

 売却すれば現金化できる『資産』と、支払ったら2度と戻ってこない『費用』で、 それぞれ性格は異なりますが、両方とも現金を減少させます。

 このように現金が減少する理由には上記の2つがありますので、 資産と費用は借方項目となるのです。

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