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管理会計について

 普段から見慣れた財務会計とは異なる『管理会計』について見てみましょう。

管理会計

 『管理会計』(management accounting)は、企業経営者が株主や債権者から提供を受けた資金を その事業に投下して効率的に運用する際に、経営者に対して必要な財務情報を提供する仕組みです。

 経営者に対する情報提供のための会計手法であり、一般に株主への報告を行うような『財務会計』とは異なり、 他の利害関係者への情報提供を意図したものではありません。

 管理会計とは、これからの企業活動に資するための会計情報システムであり、『事後会計』である 財務会計とは違った『事前会計』『将来会計』とも呼べるような会計です。

経営の在り方に関する会計、より効率的な経営活動を展望し、支援するための会計ともいえます。

 制度会計である財務会計とは違って、管理会計には制度的な縛りがありません。
発生主義に従う必要もなければ、企業のステークホルダーに定期的に報告する義務もありません。

 また、制度会計によって作成される財務諸表はすべて金額で表示されますが、 管理会計では、金額の他に数量や時間といった単位で表示される部分もあり得ます。

つまり、あくまでも企業側、経営者の自由意思によって採用、実施される会計なのです。

CVP分析

CVP分析とは、企業活動における費用と利益の発生の特性を分析しようとするもので、 Cがコスト(費用)、Vがボリューム(活動量)、Pがプロフィット(利益)を意味します。

この3者の関係を『CVP関係』といいますが、『損益分岐点分析』とも呼ばれる 管理会計の代表的な分析手法です。

損益分岐点売上

損益分岐点売上を求めるには、固定費を限界利益率で割れば簡単に計算できます。 なお、損益分岐点売上を超えて売上をあげれば利益が出ることを意味します。

  損益分岐点売上 = 固定費 ÷ 限界利益率

経営安全率

今のところ損益分岐状態、つまり利益ゼロの状態に比べて どの程度余裕があるかを示す指標が経営安全率(margin of safety ratio、M/S比率)です。

  経営安全率 = [1 − (損益分岐点売上高 ÷ 売上高)] × 100

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