保険の保険料構成と余剰金・配当金について、もっと深く理解してみましょう。
保険料の構成
契約者が保険会社に払い込む保険料は、『純保険料』と『付加保険料』に大別されます。
『純保険料』とは、将来の保険金を支払うための財源をいいます。
純保険料は、死亡保険金を支払うための財源になる死亡保険料と、
満期保険金を支払うための
生存保険料で構成されています。
純保険料は、予定死亡率と予定利率をもとに計算されます。
また、『付加保険料』とは、保険会社が契約を維持・管理していくために
必要な費用のことをいいます。付加保険料は、予定事業費率をもとに計算されます。
保険料
├─付加保険料
└─純保険料
├─死亡保険料
└─生存保険料
余剰金と配当金
保険料は予定基礎率に基づいて算出されますが、通常、予定基礎率は安全を見込んでいるため、
毎年度末の決算で『余剰金』が生じる事があります。
余剰金が生じる原因には、『死差益』、『利差益』、『費差益』の3つがあります。
生命保険会社は、発生した余剰金を、『配当金』という形で契約者に還元します。
死差益
予定死亡率によって見込まれた死亡者数よりも、実際の死亡者数が少なかった場合に
生じる利益
利差益
予定利率によって見込まれた運用収益よりも、実際の運用収入が多かった場合に
生じる利益
費差益
予定事業費率によって見込まれた事業費よりも、実際の事業費が少なかった場合に
生じる利益